このマガジンでは「リユースをもっと楽しむ」をコンセプトに、色々なカルチャーを「リユース」の視点から楽しめる情報を発信しています。
今回ご紹介するのは、日本有数の信頼を持っている老舗工具メーカー「TONE(トネ)」についてです。
今回は、
という形でご紹介していきます。ぜひご覧ください。
TONEとは?
引用tonetool.co.jp『TONE (トネ)」』は、「TONE 株式会社」が取り扱う、プロフェッショナルに愛されるものづくりを進めている日本の工具メーカーです。
ブランド名である『TONE』という名前は、日本を代表する河川である「利根川(とねがわ)」が由来で、“日本や世界に誇れる製品を目指す”という企業精神に最適であると考え、商標として制定しました。
1938年(昭和13年)に、プロ向けの高級作業工具メーカーとして前田軍治氏によって創立。
2013年に、創立75周年と株式上場50周年を迎え“前田金属工業株式会社”から、現在の“TONE 株式会社”へ社名を変更しています。
創業以来、様々な工具を作っていますがその中でも力を入れているのが『ボルト締結』です。
ねじ部品を用いて複数の部材を締結する事は、あらゆる場面において重要な作業にあたり、その役割を果たすTONEの工具は、飛行機や医療、建築、自動車、道路など、様々な分野で活躍しています。
国内外での評判
以前はプロ専用工具として売り出していたようですが、最近ではホームセンターやインターネット通販でも購入できるようになってきました。
プロ向けだけあって、一般の方が使っても扱いやすく、どの工具も評価が高いようです。
様々なツールが揃った工具セットも取り扱っており、自宅でもDIYをされる方などは一つ持っていると役立つ場面が多いでしょう。
アジアや欧米など海外でのユーザーも増えているようで、高性能なTONEの製品はプロからの信頼も厚い事がわかります。
世界を基準に工具を作り続けてきたTONEは、今後も“世界のスタンダード”となるべく、良質な工具を世界中に届けて行くそうです。
引用tonetool.co.jp
TONEの定番ツール
TONEには沢山の製品がありますが、代表的なツールを取り上げてみたいと思います。
トルクレンチ
引用monotaro.comボルトやナットなど、ネジの締め付けトルク(ボルトやナットを締めたり緩めたりする際に、スパナやレンチを回すための回転力)を測ったり、決められたトルク値で締める場合に使用する工具です。
ヘッドにも様々な形があり、使用する場面によって使い分けます。
TONEで扱っているものは、あらかじめトルク値を設定しておくと、その値に到達した際に音とショックで知らせてくれるものがあります。
その他にも直接トルク値を読み取れるものなど、あらゆる場面で選択できる工具です。
ゴミや埃がつくことを防ぐゴムリングがついており、耐久性が高いとの評価が多く見られます。
それが購入の決め手になることも多いようです。
エアーインパクトレンチ
AI4161 引用/tone-db.jp通常タイプとショートタイプがあり、普通タイプの大きさは約20センチ1.2Kg、ショートタイプは1.0Kg。どちらも軽量に作られています。
通常タイプは、自動車のタイヤ交換やボルトの脱着作業に使われる事が多くあります。
回転の段階も調整でき、緩める作業である左回転も、回転の切り替えがプッシュのみの簡単な操作で切り替えられるのが特徴です。
ショートタイプは、今まで入らなかった狭い場所でも使用することができます。
左右どちらの手でも操作できるように、設定を変更することが可能で、左利きの方や狭い作業場所などでも使いやすいタイプと言えるでしょう。
ラチェットハンドル
引用monotaro.comレンチの一種であるラチェットハンドルは、ラチェット機構によって回転方向が一方向に制限され、逆回転すると空回りをすることから、効率よくボルトやナットを締めることができる工具です。
様々な大きさや種類のボルトやナットに対応できるよう、ヘッド部分にあるソケットを交換することができます。
方法はとても簡単で、プッシュボタンを押しながら着脱するだけで交換完了です。
TONEのラチェットハンドルは、ヘッド部分がコンパクトで、狭い箇所でも効率よく作業することができるのが特徴です。
ラチェットハンドルやソケットなどが揃う工具セット 引用rakuten.co.jp
他社との比較
国内でも数多くの工具メーカーがありますが、今回は国内で代表的な「TONE」「Ko-ken」「KTC」について、比較してみたいと思います。 ※mesee調べ
3社とも、プロ向け工具を取り扱う、日本有数の老舗工具メーカーです。
各メーカーの特徴
TONE
日本で初めてソケットレンチを作ったメーカーです。ボルトやねじを適正トルクで締め付ける、トルクレンチが有名。
手頃な価格帯で販売されていながらも、優れた機能面や高いデザイン性が評判で、とても人気があるメーカーです。
Ko-ken (山下工業研究所)
六角ボルトなどの締緩に使用する、ソケットレンチの専門メーカーです。他社では取り扱っていないような、特殊な形状のソケットも製造しています。
使用しやすいシンプルなデザインと、強度の高さから整備士などのプロも愛用していることが多いようです。
上位ブランド“Z-EAL(ジール)シリーズ”では、自動車整備に特化した工具も取り扱っています。
豊富な知識を注ぎ込んで緻密に設計されており、狭いスペースでも作業ができるようになっています。
特にラチェットレンチは評判で、空転トルクの軽さや、コンパクトさ、耐久性が特徴です。
KTC (京都機械工具)
工具セットの種類を多く取り揃えていて、基本的なものから自動車整備用の特殊な工具まで取り扱っています。初心者から上級者までとユーザーが多く、WEBカタログも充実。
全ての方に納得してもらえるような工具メーカーです。
中でも評判なのは、自動車メンテナンス用の上位ブランド“nepros(ネプロス)"というシリーズで、5年もの歳月をかけて開発されたプロ仕様のブランドのツールが揃っています。
ラチェットハンドルはヘッド部分が従来のものよりコンパクトで、持ち手は手に馴染むよう流線型のフォルムが特徴です。
小型で軽量でありながらも、強度の高さも実現しています。
比較結果
“ボルト締結”に挑み続ける「TONE」、ソケットレンチで有名な「Ko-ken」、総合的な「KTC」と、それぞれメーカーによって得意分野は異なることがわかりました。
金額の面で比較については、一般的なソケットレンチセットであれば2〜3万円台と、各メーカーの公式サイトではほぼ同じくらいの金額で販売されていました。
3社とも日本を代表する老舗の工具メーカーだけあり、一般の方からプロフェッショナルまで幅広く愛されるものづくりを続けています。
よって、どのメーカーも利用者から信頼を得ていることに間違いはないようです。
メーカーごとに強みとするツールがそれぞれあることから、どのような作業をするかによってメーカーの選びをするのもよいかもしれません。
またデザインや使いやすさも重要なポイントです。
どのメーカーも様々なツールが揃う“工具セット”でも販売もされているので、まずはそこからセットで揃えるのもよさそうです。
手に入れて実物を触り、使用してみるのがおすすめです。
ケースだけ見ても様々な形があるので、ケースの使いやすさや持ち運びやすさなども含めて検討するとよいでしょう。
その際は、どのような場所で使用するのか、収納場所はどこにするのかも、事前に確認して下さいね。
TONEの活躍
ここからは、TONEがものづくりを追求しながら、どんな活躍をみせているかをご紹介します。
モータースポーツとの関わり
引用tonetool.co.jpTONEは、近年、日本国内のモータースポーツのサポート活動に力を入れています。
“SUPER GT”や“86/BRZレース”、“全日本ロードレース選手権”など、出場するチームへ工具のサポートを行っているようです。
既製品以外にも現場からのフィードバックを参考に、特注品の制作や提供をし、マシンメンテナンスの効率性や確実性は飛躍的に向上させています。
モータースポーツといえば、ピットイン時の作業は秒以下のスピードとの争い。
その中で正確で繊細な作業ができるTONEの製品は、素晴らしい活躍を見せています。
またレースで培った厳しい製品テストやノウハウを生かした全ての経験は、製品開発にも活かしているとのことです。
また公式サイトでは各競技の大会の様子や成績などを公開しており、社全体で応援している様子がよくわかります。
TONEの中古市場での評価
ここまでTONEの魅力についてお話してきましたが、TONEの工具を中古で買う&売るってどうなの?という事についてお話していきます。
工具というのは実は中古市場でとても人気のカテゴリーで、「買ったけど合わなかった工具を売りたい」「日曜大工のために工具を安く買いたい」というように、需要も供給もなかなかの量がある大きな市場となっています。
アイテムにもよりますが、TONEのアイテムも状態の良いものであればなかなかの高額で取引されているのが見受けられます。
特にツールセットのような定価が高いものや、工具箱なども人気アイテムで、サイズにもよりますが、引き出し式のツールボックス(チェスト)などは使用感があっても1万円前後で取引されています。
売りたいとお考えの方はしっかりとどういった道具なのかが分かるよう、アイテム名を記載して出品すると売れやすくなるかと思います。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回は、国内工具メーカー「TONE」についてご紹介しました。
いつの時代にも立ち止まることなく、「満足」「感動」そして期待以上の「価値」を届けることを念頭に、常に新しいことへ挑戦し続ける、TONE。
創立当初はプロ向け工具のみの取り扱いでしたが、ホームセンターやネット通販での取り扱いが始まり、海外進出もするようになりました。
品質や値段、活躍シーンでも工具メーカーとしても進化しています。
様々な分野において必要不可欠で重要な作業『ボルト締結』を強みとしているTONEは、今後も日本の工具メーカーの中心的存在であり続けることと思います。
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